コード難読化ツールの信頼性を評価するフレームワークの検討
ソフトウェアを解析や改ざんから保護するためのツールとし て,コード難読化を実装したツール(難読化ツール)が多数提案されてい る.しかし,難読化ツールが対象コードに不具合を生じさせずに解析を困難にできるか,すなわち「信頼できる」ものかを調べる方法は明らかに なっていない.本研究では,難読化ツールの信頼性を評価するための方 法を検討する.具体的には,信頼性の高い難読化ツールかを判断するた めのメトリクスとして,与えられたコードの機能を維持したまま難読化を 適用できる度合いを表す機能維持性と,与えられたコードの内容を変化さ せる度合いを表すコード変形性という 2 つの指...
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          | Published in | ソフトウェア工学の基礎ワークショップ論文集 pp. 181 - 190 | 
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| Main Authors | , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本ソフトウェア科学会 ソフトウェア工学の基礎研究会
    
        10.11.2022
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| ISSN | 2436-634X | 
| DOI | 10.11309/fose.29.0_181 | 
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| Summary: | ソフトウェアを解析や改ざんから保護するためのツールとし て,コード難読化を実装したツール(難読化ツール)が多数提案されてい る.しかし,難読化ツールが対象コードに不具合を生じさせずに解析を困難にできるか,すなわち「信頼できる」ものかを調べる方法は明らかに なっていない.本研究では,難読化ツールの信頼性を評価するための方 法を検討する.具体的には,信頼性の高い難読化ツールかを判断するた めのメトリクスとして,与えられたコードの機能を維持したまま難読化を 適用できる度合いを表す機能維持性と,与えられたコードの内容を変化さ せる度合いを表すコード変形性という 2 つの指標を提案し,多数のプログ ラムを用いてこれらを実証的に評価するためのフレームワークを提案す る.提案したフレームワークを用いた実験では,実際に公開されている 2 種類の難読化ツールを対象に機能維持性とコード変形性の評価を行い, 得られた結果から,実験対象の難読化ツールの信頼性について議論する. | 
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| ISSN: | 2436-634X | 
| DOI: | 10.11309/fose.29.0_181 |