食道静脈瘤硬化療法後に巨大食道壁内血腫を合併した1例

「症例」 患者:64歳, 男性. 主訴:なし. 既往歴:50歳甲状腺癌手術, 54歳胃癌で胃全摘出術(Roux-en-Y再建). 家族歴:特記事項なし. 生活歴:飲酒歴2010年まで大量飲酒あり. 2011年2月から禁酒していたが, 8月から飲酒再開. 喫煙歴なし. 現病歴:2009年当院にてアルコール性肝硬変と診断. 2011年3, 4月に食道静脈瘤出血に対しEVLが施行された. その後, 待期的EISとEVL同時併用療法(EISL)を施行され, さらに追加治療目的で9月に入院となった. 入院時現症:特記すべき所見なし. 入院時検査所見:Child-Pugh分類Grade Aの肝硬変を認めた...

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Published inProgress of Digestive Endoscopy Vol. 81; no. 2; pp. 78 - 79
Main Authors 奥脇, 裕介, 日高, 央, 小泉, 和三郎, 中澤, 貴秀, 南野, 勉, 渋谷, 明隆, 高田, 樹一, 田中, 賢明, 渡邊, 真彰, 徳永, 周子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 07.12.2012
日本消化器内視鏡学会関東支部会
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ISSN1348-9844
2187-4999
DOI10.11641/pde.81.2_78

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Summary:「症例」 患者:64歳, 男性. 主訴:なし. 既往歴:50歳甲状腺癌手術, 54歳胃癌で胃全摘出術(Roux-en-Y再建). 家族歴:特記事項なし. 生活歴:飲酒歴2010年まで大量飲酒あり. 2011年2月から禁酒していたが, 8月から飲酒再開. 喫煙歴なし. 現病歴:2009年当院にてアルコール性肝硬変と診断. 2011年3, 4月に食道静脈瘤出血に対しEVLが施行された. その後, 待期的EISとEVL同時併用療法(EISL)を施行され, さらに追加治療目的で9月に入院となった. 入院時現症:特記すべき所見なし. 入院時検査所見:Child-Pugh分類Grade Aの肝硬変を認めた(Table 1). 入院後経過:上部消化管内視鏡検査(EGD)で, 食道静脈瘤はLs, F2, RC(++)(CRS)に増悪していた. 待期治療のため切歯33cmの8時と4時方向へ穿刺し血管外注入となったため1%polidocanolを1~2ml投与した.
ISSN:1348-9844
2187-4999
DOI:10.11641/pde.81.2_78