段階手術所見からみた乳突腔内骨欠損とその予後
乳突腔内にみられる骨欠損の頻度とその予後を外耳道保存術式による段階的鼓室形成術を行った197名205耳で検討した. 第二段階手術時, 乳突腔天蓋では62耳中19耳で, 乳突腔後壁では15耳中2耳で, 外耳道後壁では17耳中15耳で, 第一段階手術時の骨欠損が残存していた. さらに外耳道では22耳で新たに骨欠損が生じていた. また, 第一段階手術時に筋膜で迷路瘻孔を閉鎖した6耳中5耳では再生した骨組織によって欠損部は閉鎖していた. 顔面神経管の骨欠損は第一段階手術時に67耳で認められたが, このうちの21耳は第二段階手術時にはみられなかった....
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| Published in | 日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 99; no. 1; pp. 13 - 17,119 |
|---|---|
| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会
20.01.1996
日本耳鼻咽喉科学会 |
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| ISSN | 0030-6622 1883-0854 |
| DOI | 10.3950/jibiinkoka.99.13 |
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| Summary: | 乳突腔内にみられる骨欠損の頻度とその予後を外耳道保存術式による段階的鼓室形成術を行った197名205耳で検討した. 第二段階手術時, 乳突腔天蓋では62耳中19耳で, 乳突腔後壁では15耳中2耳で, 外耳道後壁では17耳中15耳で, 第一段階手術時の骨欠損が残存していた. さらに外耳道では22耳で新たに骨欠損が生じていた. また, 第一段階手術時に筋膜で迷路瘻孔を閉鎖した6耳中5耳では再生した骨組織によって欠損部は閉鎖していた. 顔面神経管の骨欠損は第一段階手術時に67耳で認められたが, このうちの21耳は第二段階手術時にはみられなかった. |
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| ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
| DOI: | 10.3950/jibiinkoka.99.13 |