食道拡張バルーンを用いて除去しえた食道異物の1例
症例は31歳女性。解離性障害で精神科病院入院中,27×27×12mmの円柱形異物を誤飲し当院へ紹介となった。緊急上部内視鏡施行し食道入口部に異物が嵌頓していたため,X線透視下に食道拡張バルーンを用い,バルーンとスコープで異物をはさみ,スコープごと抜去することで異物除去に成功した。食道内に隙間無く嵌頓し,鉗子での把持が困難な食道異物に対して本法は有用で,同様の状況下の様々な食道異物に対し応用可能と考えられた。...
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Published in | Progress of Digestive Endoscopy Vol. 76; no. 2; pp. 56 - 57 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
2010
日本消化器内視鏡学会関東支部会 |
Subjects | |
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ISSN | 1348-9844 2187-4999 |
DOI | 10.11641/pde.76.2_56 |
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Summary: | 症例は31歳女性。解離性障害で精神科病院入院中,27×27×12mmの円柱形異物を誤飲し当院へ紹介となった。緊急上部内視鏡施行し食道入口部に異物が嵌頓していたため,X線透視下に食道拡張バルーンを用い,バルーンとスコープで異物をはさみ,スコープごと抜去することで異物除去に成功した。食道内に隙間無く嵌頓し,鉗子での把持が困難な食道異物に対して本法は有用で,同様の状況下の様々な食道異物に対し応用可能と考えられた。 |
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ISSN: | 1348-9844 2187-4999 |
DOI: | 10.11641/pde.76.2_56 |