中枢気道病変に対する内視鏡下マイクロ波凝固療法

「諸言」気道病変に対する内視鏡治療は1980年にNd-YAGレーザー治療法が導入されて以来, その手技は飛躍的に進歩した. 我々は内視鏡治療装置としてマイクロ波に注目し, 1987年より肺癌をはじめとする中枢気道病変に対して治療を行ってきた. マイクロ波凝固療法は(1)安価である, (2)有毒な煙がでない, (3)止血能が高い, (4)発火しないという点で優れており, 重度の呼吸不全患者に対しても安全に使用することができる. 我々が経験した症例を検証し, 内視鏡下マイクロ波凝固療法(endoscopic microwave coagulation therapy:EMCT)の有用性および, そ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inJournal of Microwave Surgery Vol. 30; pp. 171 - 174
Main Authors 中山, 荘平, 水渡, 哲史, 井上, 卓, 亀山, 洋樹, 山本, 学, 藤本, 博行, 小山, 孝彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 Microwave Surgery研究会 2012
メディカルレビュー社
Online AccessGet full text
ISSN0917-7728
1882-210X
DOI10.3380/jmicrowavesurg.30.171

Cover

More Information
Summary:「諸言」気道病変に対する内視鏡治療は1980年にNd-YAGレーザー治療法が導入されて以来, その手技は飛躍的に進歩した. 我々は内視鏡治療装置としてマイクロ波に注目し, 1987年より肺癌をはじめとする中枢気道病変に対して治療を行ってきた. マイクロ波凝固療法は(1)安価である, (2)有毒な煙がでない, (3)止血能が高い, (4)発火しないという点で優れており, 重度の呼吸不全患者に対しても安全に使用することができる. 我々が経験した症例を検証し, 内視鏡下マイクロ波凝固療法(endoscopic microwave coagulation therapy:EMCT)の有用性および, その治療限界について検討した. 「I. 目的・対象」2001年1月~2010年12月までに足利赤十字病院で気管支鏡下にマイクロ波凝固治療を行った70例を対象とし, 病変別に次の4つカテゴリーに分類し, それぞれについて検討した.
ISSN:0917-7728
1882-210X
DOI:10.3380/jmicrowavesurg.30.171