8-4 一次感染型MAC症における中枢気道病変の気管支鏡的検討(<特集>第28回日本呼吸器内視鏡学会総会)

• Published in: The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 27; no. 8; pp. 630 - 632
• Main Authors: 杉本, 親寿, 叶, 宗一郎, 小原, 一葉, 元吉, 和夫, 相田, 真介, 原, 悠, 小林, 英夫
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2005; The Japan Society for Respiratory Endoscopy
• Subjects: Bronchoscopic findings; Endobronchial lesions; Mycobacterium avium-intracellulare complex; Nontuberculous mycobacterium; 中枢気道病変; 気管支鏡所見; 非結核性抗酸菌症
• ISSN: 0287-2137; 2186-0149
• DOI: 10.18907/jjsre.27.8_630

目的.一次感染型MAC症における細気管支病変の検討に比して, 中枢気道病変の解析はいまだ十分ではないため, 気管支鏡所見について検討した.対象.気管支鏡を実施した一次感染型MAC症50症例(男性8例, 女性42例, 平均年齢61歳)で, M. avium 47例, M. intracellulare 6例(重複3例).結果.気管支鏡所見では, 膿性分泌物, 発赤, 粘膜腫脹を各々33例(66%), 20例(40%), 8例(16%)に認めた.気道内分泌物は黄色膿性であるが比較的少量であり, 全体として診断的特異性に乏しかった.特殊型としてポリポイド病変を2例に認めた.結語.一次感染型MAC症例の気管支鏡所見は比較的軽微であり, 多くの場合特異的な気管支粘膜所見には乏しい.しかし, 時に中枢気道にポリポイド病変を形成する症例があり, 留意すべき所見と思われる.