ジストロフィン異常症保因者の遺伝カウンセリング・健康管理の実態に関する調査

ジストロフィン異常症の女性保因者(変異保有者)の疫学研究に展開することを目的に,全国遺伝子医療部門連絡会議に加盟する104施設に遺伝カウンセリング・健康管理に関するアンケートを行い51施設より回答を得た.2013年度に保因者の遺伝カウンセリングは21施設,57名,遺伝学的検査は15施設,37名に行われていた.保因者の健康問題や発症リスクについては20施設で説明されていたが,心筋症・心不全や定期健診について助言していた施設はそれぞれ14施設であった.女性保因者に関する最新の正確な疫学研究に基づくエビデンスが,患者家族,医療者,社会に広く共有され理解されることが望ましい....

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Published in臨床神経学 Vol. 56; no. 6; pp. 407 - 412
Main Authors 木村, 円, 石崎, 雅俊, 米本, 直裕, 松村, 剛, 足立, 克仁, 小林, 道雄, 豊島, 至
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2016
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.cn-000865

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Summary:ジストロフィン異常症の女性保因者(変異保有者)の疫学研究に展開することを目的に,全国遺伝子医療部門連絡会議に加盟する104施設に遺伝カウンセリング・健康管理に関するアンケートを行い51施設より回答を得た.2013年度に保因者の遺伝カウンセリングは21施設,57名,遺伝学的検査は15施設,37名に行われていた.保因者の健康問題や発症リスクについては20施設で説明されていたが,心筋症・心不全や定期健診について助言していた施設はそれぞれ14施設であった.女性保因者に関する最新の正確な疫学研究に基づくエビデンスが,患者家族,医療者,社会に広く共有され理解されることが望ましい.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.cn-000865