子宮内膜原発大細胞神経内分泌癌に関連する抗Hu抗体陽性の傍腫瘍性sensory neuronopathyの1例
症例は81歳女性.入院7か月前に子宮内膜原発大細胞神経内分泌癌(large cell neuroendocrine carcinoma; LCNEC)のため子宮全摘術および両側付属器切除術が施行された.入院3か月前より亜急性に四肢末梢優位の異常感覚と歩行困難が出現し当科を受診した.四肢の異常感覚,下肢振動覚低下,腱反射消失,自律神経障害を呈し,神経伝導検査で感覚神経の活動電位は導出されなかった.CTで骨盤内多発リンパ節腫大を認め,術後低下していたneuron specific enolase(NSE)の再上昇と合わせてLCNECの術後再発に伴う傍腫瘍性sensory neuronopathyと...
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Published in | 臨床神経学 Vol. 60; no. 6; pp. 441 - 445 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2020
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.60.cn-001393 |
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Summary: | 症例は81歳女性.入院7か月前に子宮内膜原発大細胞神経内分泌癌(large cell neuroendocrine carcinoma; LCNEC)のため子宮全摘術および両側付属器切除術が施行された.入院3か月前より亜急性に四肢末梢優位の異常感覚と歩行困難が出現し当科を受診した.四肢の異常感覚,下肢振動覚低下,腱反射消失,自律神経障害を呈し,神経伝導検査で感覚神経の活動電位は導出されなかった.CTで骨盤内多発リンパ節腫大を認め,術後低下していたneuron specific enolase(NSE)の再上昇と合わせてLCNECの術後再発に伴う傍腫瘍性sensory neuronopathyと診断した.抗Hu抗体陽性の稀な1例であり報告する. |
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ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.60.cn-001393 |