内リンパ水腫耳のDPOAEに対するイソソルビド長期投与の影響について

DPOAEが内リンパ嚢閉塞術後2週目に低下したモルモット5匹に術後4週目までイソソルビドを1日1回連日経口投与し, 投与後のDPOAEを測定して非投与群5匹におけるDPOAEの変化と比較検討した。 イソソルビド投与群のDPOAEレベルは投与2週後上昇し回復傾向を示したが, 非投与群では時間経過とともにさらに低下した。 この結果はイソソルビド連日投与により進行しつつあった内リンパ水腫が改善あるいはその進行が抑制された可能性を示すと思われ, 内リンパ水腫が病態とされるメニエール病においてもDPOAEの測定とイソソルビドの投与により発作を予測しかつ予防しうると思われた。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inAUDIOLOGY JAPAN Vol. 42; no. 2; pp. 79 - 82
Main Authors 草刈, 潤, 大久保, 英樹, 原, 晃, 佐藤, 重規, 立原, 成久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本聴覚医学会 1999
日本聴覚医学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0303-8106
1883-7301
DOI10.4295/audiology.42.79

Cover

More Information
Summary:DPOAEが内リンパ嚢閉塞術後2週目に低下したモルモット5匹に術後4週目までイソソルビドを1日1回連日経口投与し, 投与後のDPOAEを測定して非投与群5匹におけるDPOAEの変化と比較検討した。 イソソルビド投与群のDPOAEレベルは投与2週後上昇し回復傾向を示したが, 非投与群では時間経過とともにさらに低下した。 この結果はイソソルビド連日投与により進行しつつあった内リンパ水腫が改善あるいはその進行が抑制された可能性を示すと思われ, 内リンパ水腫が病態とされるメニエール病においてもDPOAEの測定とイソソルビドの投与により発作を予測しかつ予防しうると思われた。
ISSN:0303-8106
1883-7301
DOI:10.4295/audiology.42.79