臨床実習における心理的ストレス反応とレジリエンスとの関連

本研究では言語聴覚士養成校に在籍する学生の実習期間中における心理的ストレス反応の継時的変化を捉えると共に,ストレスから立ち直る力の個人差について検討を行った.方法として,ストレス反応尺度およびレジリエンス尺度を用い,臨床実習の前後に測定を行った.対象は言語聴覚士養成校に在籍する学生39名であった.その結果,心理的ストレス反応の実習前後での変化が認められた.実習後のストレス反応には低減がみられたが,レジリエンスの高い者ほど,実習後のストレス反応は低減する傾向が認められた.これらのことから,実習後の学内活動に取り組む上でも,レジリエンスの低い者のサポートが重要となることが示唆された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in高知リハビリテーション学院紀要 Vol. 10; pp. 1 - 7
Main Authors 中野, 良哉, 塩見, 将志, 野々, 篤志
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人高知学園 高知リハビリテーション学院 31.03.2009
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1345-5648
2433-4553
DOI10.15028/kochireha.10.0_1

Cover

More Information
Summary:本研究では言語聴覚士養成校に在籍する学生の実習期間中における心理的ストレス反応の継時的変化を捉えると共に,ストレスから立ち直る力の個人差について検討を行った.方法として,ストレス反応尺度およびレジリエンス尺度を用い,臨床実習の前後に測定を行った.対象は言語聴覚士養成校に在籍する学生39名であった.その結果,心理的ストレス反応の実習前後での変化が認められた.実習後のストレス反応には低減がみられたが,レジリエンスの高い者ほど,実習後のストレス反応は低減する傾向が認められた.これらのことから,実習後の学内活動に取り組む上でも,レジリエンスの低い者のサポートが重要となることが示唆された.
ISSN:1345-5648
2433-4553
DOI:10.15028/kochireha.10.0_1