不均一温熱刺激に対する皮膚温・温冷感反応
身体部位別に取り外しのできる分割式密着衣服を作製し, これを用いて身体表面に不均一温熱刺激を与えた場合の皮膚温・温冷感への影響を検討した.被検者は成人女子3名, 環境条件は気温20℃, 湿度50%一定である.全身被覆状態での実験衣服の保温力はサーマルマネキンによる測定で1.21cloである.着衣条件は, 全身被覆状態から体幹, 四肢, 腕脚, 手足, 下肢全体, 下腿と足, 足, 上肢全体, 前腕と手, 手の各部衣服を取り外した10条件とした. 人体の体幹部を冷却した場合の皮膚温, 局所温冷感, 全身温冷感, 快適感への影響は, 末梢部を冷却した時のそれに比べて大であること, また, 背部,...
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          | Published in | 日本生気象学会雑誌 Vol. 26; no. 3; pp. 143 - 154 | 
|---|---|
| Main Authors | , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本生気象学会
    
        1989
     Japanese Society of Biometeorology  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0389-1313 1347-7617  | 
| DOI | 10.11227/seikisho1966.26.143 | 
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| Summary: | 身体部位別に取り外しのできる分割式密着衣服を作製し, これを用いて身体表面に不均一温熱刺激を与えた場合の皮膚温・温冷感への影響を検討した.被検者は成人女子3名, 環境条件は気温20℃, 湿度50%一定である.全身被覆状態での実験衣服の保温力はサーマルマネキンによる測定で1.21cloである.着衣条件は, 全身被覆状態から体幹, 四肢, 腕脚, 手足, 下肢全体, 下腿と足, 足, 上肢全体, 前腕と手, 手の各部衣服を取り外した10条件とした. 人体の体幹部を冷却した場合の皮膚温, 局所温冷感, 全身温冷感, 快適感への影響は, 末梢部を冷却した時のそれに比べて大であること, また, 背部, 上腕部の皮膚温, 温冷感が全身温冷感を支配する重要な因子であることを明らかにした.全身温冷感と平均皮膚温の間には, Vokacらの値より低い0.60の相関係数が得られた. | 
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| ISSN: | 0389-1313 1347-7617  | 
| DOI: | 10.11227/seikisho1966.26.143 |