一般用医薬品医薬情報データベースを用いた情報提供について

緒言 薬剤師は一般用医薬品の販売時に購入者に対し, 適正使用のための情報を提供するように努めるとともに, アドバイザーとしての役割も重要視されている1,2), しかし, 一般用医薬品, 健康食品の情報提供が十分に実施されているとはいいがたい現状にある3,4). 一般用医薬品の情報源である添付文書は, 商品の中に封入されているため, 購入時の消費者への情報は外箱に記載された内容のみである. 外箱への記載項目として, (1)使用することのできない人, 部位などに関すること, (2)副作用が発現すると重大な事故につながる恐れがある作業等に関すること, (3)医薬品の保管に関すること, (4)添付文書...

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Published in医療薬学 Vol. 31; no. 6; pp. 457 - 463
Main Authors 宮本, 悦子, 武井, 政陛, 毎田, 千恵子, 大嶋, 耐之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 2005
日本医療薬学会
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.31.457

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Summary:緒言 薬剤師は一般用医薬品の販売時に購入者に対し, 適正使用のための情報を提供するように努めるとともに, アドバイザーとしての役割も重要視されている1,2), しかし, 一般用医薬品, 健康食品の情報提供が十分に実施されているとはいいがたい現状にある3,4). 一般用医薬品の情報源である添付文書は, 商品の中に封入されているため, 購入時の消費者への情報は外箱に記載された内容のみである. 外箱への記載項目として, (1)使用することのできない人, 部位などに関すること, (2)副作用が発現すると重大な事故につながる恐れがある作業等に関すること, (3)医薬品の保管に関すること, (4)添付文書を必読すること, (5)医薬品であること, (6)その他外箱に記載することが適当と考えられること, の6項目が規定されている5). しかし, 外箱表示には, 消費者の必要としている副作用や相互作用など安全性に関する詳細な情報の記載はなく, 消費者が医薬品を適正に使用するための情報が不足している6,7).
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.31.457