Ni基耐熱合金の高温高サイクル疲労強度に及ぼす結晶粒径ならびに切欠きの影響

γ' 析出強化形 Ni 基耐熱合金 NCF 751 の平滑材と切欠き材の回転曲げ疲労試験を 800℃で行い,高温疲労特性への結晶粒径と切欠きの影響を検討した.最高の疲労強度は中程度の結晶粒径で得られ,細粒になると疲労強度の低下が著しい.これを破壊形態に基づいて考察し,とくに細粒材での強度低下が粒界酸化に起因する粒界破壊と関連することを明らかにした.さらに切欠き材での停留き裂形成に対する酸化効果の重要性を指摘した....

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Published in日本機械学会論文集 A編 Vol. 50; no. 456; pp. 1443 - 1452
Main Authors 宮川, 大海, 吉葉, 正行, 藤代, 大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本機械学会 1984
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ISSN0387-5008
1884-8338
DOI10.1299/kikaia.50.1443

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Summary:γ' 析出強化形 Ni 基耐熱合金 NCF 751 の平滑材と切欠き材の回転曲げ疲労試験を 800℃で行い,高温疲労特性への結晶粒径と切欠きの影響を検討した.最高の疲労強度は中程度の結晶粒径で得られ,細粒になると疲労強度の低下が著しい.これを破壊形態に基づいて考察し,とくに細粒材での強度低下が粒界酸化に起因する粒界破壊と関連することを明らかにした.さらに切欠き材での停留き裂形成に対する酸化効果の重要性を指摘した.
ISSN:0387-5008
1884-8338
DOI:10.1299/kikaia.50.1443