モノアシルグリセロールユニットを含むポリブチレンサクシネートの調製

モノアシルグリセロールを共重合させたポリブチレンサクシネートがコハク酸ジメチル, 1, 4-ブタンジオール及びモノラウリン, モノステアリン, モノオレインのようなモノアシルグリセロールとから調製された。モノラウリンを用いたコポリマーの1H NMRスペクトルはラウリン酸エステル部がコポリマー中に確かに含まれていることを示した。共重合において, コハク酸ジメチルに対し1モル%以上のモノラウリンを用いると一部のラウリン酸エステル部のエステル交換のためゲル化が進行し, コポリマーはクロロホルムに不溶になった。コハク酸ジメチルに対し0.3モル%のモノステアリンまたはモノオレインを含むコポリマーにおいて...

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Published in日本油化学会誌 Vol. 49; no. 8; pp. 825 - 830,843
Main Authors 渡邊, 勝宏, 増田, 隆志, 池田, 嘉一, 藤田, 賢一, 田口, 洋一, 大石, 晃広
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本油化学会 2000
日本油化学会
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ISSN1341-8327
1884-1996
DOI10.5650/jos1996.49.825

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Summary:モノアシルグリセロールを共重合させたポリブチレンサクシネートがコハク酸ジメチル, 1, 4-ブタンジオール及びモノラウリン, モノステアリン, モノオレインのようなモノアシルグリセロールとから調製された。モノラウリンを用いたコポリマーの1H NMRスペクトルはラウリン酸エステル部がコポリマー中に確かに含まれていることを示した。共重合において, コハク酸ジメチルに対し1モル%以上のモノラウリンを用いると一部のラウリン酸エステル部のエステル交換のためゲル化が進行し, コポリマーはクロロホルムに不溶になった。コハク酸ジメチルに対し0.3モル%のモノステアリンまたはモノオレインを含むコポリマーにおいては, 数平均分子量や熱的性質はPBSホモポリマーと変化しないが, 破断点伸度は3倍になった。
ISSN:1341-8327
1884-1996
DOI:10.5650/jos1996.49.825