視覚課題としての仮名文字導入により言語能力に向上が認められた1症例

音声言語による発信が,ほとんど認められないコミュニケーション態度非良好児に対して訓練を行った.音声言語の発信を目標とした訓練を行う前段階として,まずコミュニケーション態度の改善(Ⅰ期)を行った.その後,視覚課題としての仮名文字を導入(Ⅱ期)することにより,音声言語による発信面の向上を促した.その結果,コミュニケーション態度は改善し,音声言語による発信能力に大きな変化が認められた.本症例の経過においては,視覚課題として導入した仮名文字が,音声言語による発信能力に変化をもたらす有用な手段の一つであることが示唆された....

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Published in高知リハビリテーション学院紀要 Vol. 3; pp. 31 - 35
Main Authors 間野, 幸代, 笠井, 新一郎, 塩見, 将志, 苅田, 知則, 稲田, 勤, 長嶋, 比奈美, 山田, 弘幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人高知学園 高知リハビリテーション学院 31.03.2002
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ISSN1345-5648
2433-4553
DOI10.15028/kochireha.3.0_31

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Summary:音声言語による発信が,ほとんど認められないコミュニケーション態度非良好児に対して訓練を行った.音声言語の発信を目標とした訓練を行う前段階として,まずコミュニケーション態度の改善(Ⅰ期)を行った.その後,視覚課題としての仮名文字を導入(Ⅱ期)することにより,音声言語による発信面の向上を促した.その結果,コミュニケーション態度は改善し,音声言語による発信能力に大きな変化が認められた.本症例の経過においては,視覚課題として導入した仮名文字が,音声言語による発信能力に変化をもたらす有用な手段の一つであることが示唆された.
ISSN:1345-5648
2433-4553
DOI:10.15028/kochireha.3.0_31