重症心身障害児の体格と基礎代謝について

重障児の食事に関する療育は大変困難を伴うもので, これを少しでも解消するために, まず, 重障児の体格, すなわち, 身長と体重を計測し, さらに, 基礎代謝量を実測してその求め方を検討した. 対象は重障児66名で, これを活動機能別に, I. 歩行可能12名, II. いざり移動9名, III. ベツド座位11名, IV. 寝たきり34名に分けた. その結果, 平均17才で身長132cm, 体重25kg, カウプ指数14でそれぞれ基準値の83, 52, 71%で, 特に, 寝たきりでは体格が非常に劣つていた. BMは体重や体表面積などからいろいろ検討した結果, 性・年令に該当した体表面積から...

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Published in医療 Vol. 42; no. 9; pp. 813 - 816
Main Authors 本山, 和徳, 馬場, 輝実子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1988
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.42.813

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Summary:重障児の食事に関する療育は大変困難を伴うもので, これを少しでも解消するために, まず, 重障児の体格, すなわち, 身長と体重を計測し, さらに, 基礎代謝量を実測してその求め方を検討した. 対象は重障児66名で, これを活動機能別に, I. 歩行可能12名, II. いざり移動9名, III. ベツド座位11名, IV. 寝たきり34名に分けた. その結果, 平均17才で身長132cm, 体重25kg, カウプ指数14でそれぞれ基準値の83, 52, 71%で, 特に, 寝たきりでは体格が非常に劣つていた. BMは体重や体表面積などからいろいろ検討した結果, 性・年令に該当した体表面積から算出した基準値BMの85%に相当すると結論した.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.42.813