色, 色覚, 色弱の再考(10色色覚検査法)

長い間, 色覚と色弱について勉強した結果, 光と色と色覚と色弱は, 一連の1つのものとして, ありのままの生の現実的実態を正面から実際的, 具象的, 総体的に見直し, 考え直さなければならないと痛感する. 光, 色, 色覚, 色弱の問題は今まで余りにも赤, 緑, 青の3原色説よりに, 光学, 色彩学よりに偏ってみられ, 考えられすぎて, 色は赤, 黄, 緑, 青, 紫の5原色, もう一つ詳しくは赤, 黄赤, 黄, 黄緑, 緑, 青緑, 青, 青紫, 紫, 赤紫の10原色と白と灰と黒, すなわち濃い10色と薄い10色, 暗い10色と薄暗い10色に大別され, 系統だてられて色覚される一面というより...

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Published in医療 Vol. 28; no. 7; pp. 556 - 563
Main Authors 堤, 修一, 網川, 典子, 勝目, 紀久子, 根本, 康子, 熊谷, みどり
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1974
医療同好会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.28.556

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Summary:長い間, 色覚と色弱について勉強した結果, 光と色と色覚と色弱は, 一連の1つのものとして, ありのままの生の現実的実態を正面から実際的, 具象的, 総体的に見直し, 考え直さなければならないと痛感する. 光, 色, 色覚, 色弱の問題は今まで余りにも赤, 緑, 青の3原色説よりに, 光学, 色彩学よりに偏ってみられ, 考えられすぎて, 色は赤, 黄, 緑, 青, 紫の5原色, もう一つ詳しくは赤, 黄赤, 黄, 黄緑, 緑, 青緑, 青, 青紫, 紫, 赤紫の10原色と白と灰と黒, すなわち濃い10色と薄い10色, 暗い10色と薄暗い10色に大別され, 系統だてられて色覚される一面というよりは, こちらの方が光, 色, 色覚, 色弱の問題の大筋, 本筋であるのだが, この本筋の方がほとんど省みられずに来たきらいがある. 色覚の問題はあくまでも網膜から中枢にいたる色覚系全体として見直し, 考え直し, 10色覚系と光覚系, 10原色と白と灰と黒の体系こそが色覚系の本筋であることを見直し, 考え直す必要がある.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.28.556