メディアが若年層の地域地震防災行動形成に与える影響構造分析

地震防災対策では,防災関連施設整備と併せて,市民による地域防災が必要である.市民はメディアを通して防災情報を収集及び伝達しており,地域防災の担い手となる若年層の地域地震防災行動がメディアを活用して育成できれば,将来に亘る効果が期待できる.研究目的はメディアが若年層の地域地震防災行動形成に与える影響構造を明らかにすることである.対象は小学生,中学生,大学生の集団とし,質問紙調査により675の有効回答を得た.分析手法はロジットモデルと共分散構造分析である.結果として,ローカル・メディアを活用して対処有効性を認知し,地域地震防災行動意図に繋がる構造は,年齢とともに形成されることなどを明らかにした.最...

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Published in社会技術研究論文集 Vol. 12; pp. 43 - 50
Main Author 川本, 清美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社会技術研究会 2015
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ISSN1349-0184
1882-4609
DOI10.3392/sociotechnica.12.43

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Summary:地震防災対策では,防災関連施設整備と併せて,市民による地域防災が必要である.市民はメディアを通して防災情報を収集及び伝達しており,地域防災の担い手となる若年層の地域地震防災行動がメディアを活用して育成できれば,将来に亘る効果が期待できる.研究目的はメディアが若年層の地域地震防災行動形成に与える影響構造を明らかにすることである.対象は小学生,中学生,大学生の集団とし,質問紙調査により675の有効回答を得た.分析手法はロジットモデルと共分散構造分析である.結果として,ローカル・メディアを活用して対処有効性を認知し,地域地震防災行動意図に繋がる構造は,年齢とともに形成されることなどを明らかにした.最後にメディアを活用した地域地震防災行動育成への提言を行った.
ISSN:1349-0184
1882-4609
DOI:10.3392/sociotechnica.12.43