脳磁図をもちいた神経ネットワーク障害の解明

最近のシステム神経科学では,種々の脳波帯域における神経振動,中でもγ振動(>30 Hz)が注目されている.サルの研究では,様々な認知機能に関係して神経振動が生じ,半球内および半球間での統合的な情報処理に重要であることが報告されている.脳磁図(MEG)によりヒトの大脳皮質ニューロンの神経活動にともなって生じた磁場をミリ秒単位の精度で記録し,さらに活動の起源を数ミリ単位の精度で推定できる.本講演では,MEGをもちいた神経ネットワーク障害に関するわれわれの知見を紹介した....

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Bibliographic Details
Published in臨床神経学 Vol. 54; no. 12; pp. 960 - 962
Main Author 飛松, 省三
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2014
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.54.960

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Summary:最近のシステム神経科学では,種々の脳波帯域における神経振動,中でもγ振動(>30 Hz)が注目されている.サルの研究では,様々な認知機能に関係して神経振動が生じ,半球内および半球間での統合的な情報処理に重要であることが報告されている.脳磁図(MEG)によりヒトの大脳皮質ニューロンの神経活動にともなって生じた磁場をミリ秒単位の精度で記録し,さらに活動の起源を数ミリ単位の精度で推定できる.本講演では,MEGをもちいた神経ネットワーク障害に関するわれわれの知見を紹介した.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.54.960