義歯を矯正的挺出の固定源に用いた補綴症例

症例の概要: 患者は73歳の男性で, 前歯に食べ物が詰まりやすいこと, 見た目が気になるとの主訴で来院した. 3/3の2次鹸鐘による食渣の停滞およびマージン部露出によるものと診断し, 35の抜歯後, 54321/12345の即時義歯を装着した. 3は義歯を用いた矯正的挺出を行った. 考察: 装着約3年後に6の支台装置の破折が生じたが, その後特記すべきトラブルは生じていない. 結論: 矯正的挺出法を採用し固定源を部分床義歯に求め, 深部の鹸蝕罹患歯の保存を行うことができ, その後その歯に対して補綴処置を施し, 長期に渡る良好な結果を得ることができた....

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Published in日本補綴歯科学会雑誌 Vol. 51; no. 1; pp. 71 - 74
Main Author 大神, 浩一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本補綴歯科学会 2007
日本補綴歯科学会
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ISSN0389-5386
1883-177X
DOI10.2186/jjps.51.71

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Summary:症例の概要: 患者は73歳の男性で, 前歯に食べ物が詰まりやすいこと, 見た目が気になるとの主訴で来院した. 3/3の2次鹸鐘による食渣の停滞およびマージン部露出によるものと診断し, 35の抜歯後, 54321/12345の即時義歯を装着した. 3は義歯を用いた矯正的挺出を行った. 考察: 装着約3年後に6の支台装置の破折が生じたが, その後特記すべきトラブルは生じていない. 結論: 矯正的挺出法を採用し固定源を部分床義歯に求め, 深部の鹸蝕罹患歯の保存を行うことができ, その後その歯に対して補綴処置を施し, 長期に渡る良好な結果を得ることができた.
ISSN:0389-5386
1883-177X
DOI:10.2186/jjps.51.71