BMIの神経疾患治療への応用

Brain-machine interface(BMI)とは,脳と機械の間で信号をやり取りすることにより失われた神経機能の代行や回復の促進に役立てようとするものである.とくにこの10年間の進歩はいちじるしく,臨床研究から実用化に向けた開発が進められている.その開発は神経学,基礎神経科学,情報科学ならびに多くの工学領域が融合した新しい産業分野の創設につながるものと考えられるが,一方では,研究の進歩により脳活動,とくに神経信号処理について新しい知見をもたらし,様々な神経疾患の病態解明にも役立ち,新しい治療モダリティーの開発につながるものと期待される....

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Published in臨床神経学 Vol. 53; no. 11; pp. 962 - 965
Main Authors 柳沢, 琢史, 平田, 雅之, 吉峰, 俊樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2013
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.53.962

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Summary:Brain-machine interface(BMI)とは,脳と機械の間で信号をやり取りすることにより失われた神経機能の代行や回復の促進に役立てようとするものである.とくにこの10年間の進歩はいちじるしく,臨床研究から実用化に向けた開発が進められている.その開発は神経学,基礎神経科学,情報科学ならびに多くの工学領域が融合した新しい産業分野の創設につながるものと考えられるが,一方では,研究の進歩により脳活動,とくに神経信号処理について新しい知見をもたらし,様々な神経疾患の病態解明にも役立ち,新しい治療モダリティーの開発につながるものと期待される.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.53.962