筋機能訓練を併用して改善した開咬を伴うAngle ClassⅡ症例
本症例は,初診時年齢21歳8か月の女性で前歯部には開咬,下顎骨の後退位による骨格性の上顎前突を認めた.また,舌癖を認めたことから,筋機能療法を早期に開始し,上顎第一小臼歯,下顎第二小臼歯の抜去を行い,上下顎歯列にプリアジャストリンガルエッジワイズ装置を装着し,矯正治療を行った.その結果,1歯対2歯のⅠ級大臼歯関係を確立し,良好なoverjet,overbiteおよび緊密な咬頭嵌合が得られた.保定開始から2年2か月を経過した後も,安定した咬合関係を保っており,患者の十分な満足が得られた....
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| Published in | Journal of the Japan Lingual Orthodontic Association Vol. 2016; no. 26; pp. 16 - 22 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本舌側矯正歯科学会
2016
Japan Lingual Orthodontic Association |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1883-6216 1884-538X |
| DOI | 10.11284/jjloa.2016.16 |
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| Summary: | 本症例は,初診時年齢21歳8か月の女性で前歯部には開咬,下顎骨の後退位による骨格性の上顎前突を認めた.また,舌癖を認めたことから,筋機能療法を早期に開始し,上顎第一小臼歯,下顎第二小臼歯の抜去を行い,上下顎歯列にプリアジャストリンガルエッジワイズ装置を装着し,矯正治療を行った.その結果,1歯対2歯のⅠ級大臼歯関係を確立し,良好なoverjet,overbiteおよび緊密な咬頭嵌合が得られた.保定開始から2年2か月を経過した後も,安定した咬合関係を保っており,患者の十分な満足が得られた. |
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| ISSN: | 1883-6216 1884-538X |
| DOI: | 10.11284/jjloa.2016.16 |