腸管嚢腫様気腫を合併した皮膚筋炎と強皮症のoverlap症候群の1例
症例は58歳,女性. 3年前に皮膚筋炎と診断され,ステロイド治療中に下痢,筋力低下を認め入院.下痢は細菌性腸炎の治療で改善したが, 40病日に腹部膨満, free airを認め,開腹手術を施行し腸管嚢腫様気腫と判明した.イレウス管挿入し病状軽快するも,その後肺炎を併発し死亡した.臨床経過中の強皮症所見は少なかった.剖検にて皮膚筋炎が顕著で強皮症が不顕性のsclerodermatomyositis例に,腸管嚢腫様気腫が合併した症例と考えられたので,文献的考察を含めて報告した....
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          | Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 91; no. 11; pp. 3278 - 3281 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本内科学会
    
        2002
     | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0021-5384 1883-2083  | 
| DOI | 10.2169/naika.91.3278 | 
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| Summary: | 症例は58歳,女性. 3年前に皮膚筋炎と診断され,ステロイド治療中に下痢,筋力低下を認め入院.下痢は細菌性腸炎の治療で改善したが, 40病日に腹部膨満, free airを認め,開腹手術を施行し腸管嚢腫様気腫と判明した.イレウス管挿入し病状軽快するも,その後肺炎を併発し死亡した.臨床経過中の強皮症所見は少なかった.剖検にて皮膚筋炎が顕著で強皮症が不顕性のsclerodermatomyositis例に,腸管嚢腫様気腫が合併した症例と考えられたので,文献的考察を含めて報告した. | 
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| ISSN: | 0021-5384 1883-2083  | 
| DOI: | 10.2169/naika.91.3278 |