人間ドックにおける脂肪肝の診断― 脂肪肝スコア化を用いて

人間ドックの腹部超音波検査による脂肪肝の診断にスコア化を用い診断精度の向上を目指した。受診者1,306名中129名(9.9%)が脂肪肝と診断された。 BMI,TG,TC,GPTは40%以上の症例で異常値を示し,血圧,γ-GTP,UAは30%台,FPG,HDL-Cは20%台であった。特に血圧,BMI,GPT,GOT,γ-GTP,HDL-Cは,スコアが進むにつれ異常率が有意に高値となった。腹部超音波検査にスコア化を用いることが脂肪肝診断の精度を向上させると共に脂肪肝の質的診断にも有用であると思われた。...

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Published in健康医学 Vol. 12; no. 3; pp. 304 - 308
Main Authors 鈴木, 久美, 池野, 廣幸, 荒井, 誠一, 越谷, 美由紀, 笹井, 恵子, 安室, 尚樹, 妻鳥, 昌平, 玉手, ひさ子, 原, 文男, 大庭, 建三, 山賀, 節子, 中野, 博司, 永井, 信也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本人間ドック学会 1997
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ISSN0914-0328
2186-5019
DOI10.11320/ningendock1986.12.304

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Summary:人間ドックの腹部超音波検査による脂肪肝の診断にスコア化を用い診断精度の向上を目指した。受診者1,306名中129名(9.9%)が脂肪肝と診断された。 BMI,TG,TC,GPTは40%以上の症例で異常値を示し,血圧,γ-GTP,UAは30%台,FPG,HDL-Cは20%台であった。特に血圧,BMI,GPT,GOT,γ-GTP,HDL-Cは,スコアが進むにつれ異常率が有意に高値となった。腹部超音波検査にスコア化を用いることが脂肪肝診断の精度を向上させると共に脂肪肝の質的診断にも有用であると思われた。
ISSN:0914-0328
2186-5019
DOI:10.11320/ningendock1986.12.304