胆管造影CTの3次元画像処理による肝内胆管描出法の検討

胆管造影CTに3次元イメージングプログラムを用いて,肝内胆管の3次元画像を作成し,肝内胆管の描出成績を8症例について検討した.近くは白く遠くなるに従い黒く胆管が再合成されるため,胆管の走行を立体的に把握するのに有用であった.また任意の方向からの胆管像が得られ,全ての亜区域枝が明瞭に描出された.どの方向から肝内胆管が最もよく描出されるかを,肝門を通る前額面と横断面によってできたX軸を中心に回転させた8方向について検討した.亜区域枝の分岐が同定でき,全長にわたって描出しえたものをexcellentとし,どの角度からが最も良好であったか検討した.B1Rでは0°と210°,B1Lでは0°と180°,...

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Published in胆道 Vol. 4; no. 2; pp. 106 - 112
Main Authors 篠原, 靖志, 竜, 崇正, 磯野, 可一, 尾崎, 正彦, 山本, 宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 1990
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ISSN0914-0077
1883-6879
DOI10.11210/tando1987.4.2_106

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Summary:胆管造影CTに3次元イメージングプログラムを用いて,肝内胆管の3次元画像を作成し,肝内胆管の描出成績を8症例について検討した.近くは白く遠くなるに従い黒く胆管が再合成されるため,胆管の走行を立体的に把握するのに有用であった.また任意の方向からの胆管像が得られ,全ての亜区域枝が明瞭に描出された.どの方向から肝内胆管が最もよく描出されるかを,肝門を通る前額面と横断面によってできたX軸を中心に回転させた8方向について検討した.亜区域枝の分岐が同定でき,全長にわたって描出しえたものをexcellentとし,どの角度からが最も良好であったか検討した.B1Rでは0°と210°,B1Lでは0°と180°, B2は0°と150°, 180°, B3は0°と150°, 180°, B4では30°, 150°, 180°, B5では0°と180°, B6では0°と30°, B7では180°と210°, B8は180°の角度であった.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.4.2_106