自由な研究の発展を願って

日本性格心理学会は創立以来10年を越えました. 毎年開催される大会も学会機関誌の刊行も, さらに各種委員会の活動も多岐にわたり活発化しています. 会員各位の関心の広がりは, 年々多様になり深化して来ていますし, その研究内容のもつ先駆性, 独創性がつねに期待されてきました. 創造性の展開は限りなく, 希望に溢れています. このような流れに従って, 性格心理学会の学会名称を新しく考え直してはどうかという提案などもされています. 性格という用語はすでに一般に用いられ, 人びとにとって日常的にも魅力ある言葉です. ヨーロッパの伝統でも定着した言葉です. またアメリカの学会では広い意味を含んでパーソナ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in性格心理学研究 Vol. 11; no. 1; p. 1
Main Author 松山, 義則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本パーソナリティ心理学会 2002
日本性格心理学会
Online AccessGet full text
ISSN1345-3629
2432-695X
DOI10.2132/jjpjspp.11.1_1

Cover

More Information
Summary:日本性格心理学会は創立以来10年を越えました. 毎年開催される大会も学会機関誌の刊行も, さらに各種委員会の活動も多岐にわたり活発化しています. 会員各位の関心の広がりは, 年々多様になり深化して来ていますし, その研究内容のもつ先駆性, 独創性がつねに期待されてきました. 創造性の展開は限りなく, 希望に溢れています. このような流れに従って, 性格心理学会の学会名称を新しく考え直してはどうかという提案などもされています. 性格という用語はすでに一般に用いられ, 人びとにとって日常的にも魅力ある言葉です. ヨーロッパの伝統でも定着した言葉です. またアメリカの学会では広い意味を含んでパーソナリティが多く用いられているようです. たまたま先日, アメリカの学者にキャラクタロロジーと話しかけましたところ, パーソナリティと言い換えて言葉が返ってきました. 戦後早々に, ご存知のようにパーソナリティの用語翻訳がいろいろ試みられました.
ISSN:1345-3629
2432-695X
DOI:10.2132/jjpjspp.11.1_1