HPLC による農作物中フルスルファミド分析時におけるイオン交換系ミニカラムを用いた試料精製の工夫について

農産物中のフルスルファミド簡易分析法の改良を検討した.野菜試料をメタノールで抽出し,酢酸エチルで液-液分配を行った後,シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し,その溶出液をBond Elut® SAX+Bond Elut® PSAミニカラムに負荷し,20% アセトン含有n-ヘキサン溶液10 mL及びアセトン5 mLで洗浄後,アセトン35 mLで溶出し,HPLCで定量した.本法ではカロチノイド色素及びあぶらな科野菜に特有の夾雑ピークを除去することができ,回収率の向上を図ることができた....

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 42; no. 6; pp. 398 - 403
Main Authors 石光, 進, 吉井, 公彦, 津村, ゆかり, 中村, 優美子, 開原, 亜樹子, 外海, 泰秀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2001
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.42.398

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Summary:農産物中のフルスルファミド簡易分析法の改良を検討した.野菜試料をメタノールで抽出し,酢酸エチルで液-液分配を行った後,シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し,その溶出液をBond Elut® SAX+Bond Elut® PSAミニカラムに負荷し,20% アセトン含有n-ヘキサン溶液10 mL及びアセトン5 mLで洗浄後,アセトン35 mLで溶出し,HPLCで定量した.本法ではカロチノイド色素及びあぶらな科野菜に特有の夾雑ピークを除去することができ,回収率の向上を図ることができた.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.42.398