頸部結核性肉芽腫の1例

結核は全身のさまざまな臓器に多彩な症状を引き起こす感染症で,結核を疑って精査を進めない限り診断に至ることが難しい疾患である.今回われわれは,非典型的な頸部嚢胞性疾患に対して診断と治療を兼ねて摘出術を施行した結果,病理組織学的診断にて結核性肉芽腫であった症例を経験した.非典型的な病変に対しては結核性病変を鑑別の1つに挙げることが重要である.頸部の結核性肉芽腫について文献的考察を加え報告する....

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Published in昭和学士会雑誌 Vol. 77; no. 4; pp. 442 - 447
Main Authors 齋藤, 芳郎, 木村, 百合香, 池谷, 洋一, 嶋根, 俊和, 勝田, 秀行, 倉澤, 侑也, 小林, 一女, 櫛橋, 幸民, 池田, 賢一郎, 江川, 峻哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 昭和大学学士会 2017
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ISSN2187-719X
2188-529X
DOI10.14930/jshowaunivsoc.77.442

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Summary:結核は全身のさまざまな臓器に多彩な症状を引き起こす感染症で,結核を疑って精査を進めない限り診断に至ることが難しい疾患である.今回われわれは,非典型的な頸部嚢胞性疾患に対して診断と治療を兼ねて摘出術を施行した結果,病理組織学的診断にて結核性肉芽腫であった症例を経験した.非典型的な病変に対しては結核性病変を鑑別の1つに挙げることが重要である.頸部の結核性肉芽腫について文献的考察を加え報告する.
ISSN:2187-719X
2188-529X
DOI:10.14930/jshowaunivsoc.77.442