機能的ウェアが着地動作に及ぼす影響
要旨:本研究の目的は,開発した伸縮性の異なるラインを加えた着圧ウェア(functional wear; FW)が片脚着地動作の姿勢制御に及ぼす影響を調査することである.研究デザインは横断的による2条件での比較対照試験である.被験者は健常な大学生男女22名である.計測には三次元動作解析装置を使用し,片脚でのジャンプ‐着地を実施した.着地後40msec時および80msec時には,FWがcompression wear(CW)に比べ膝内反位であった.着地後40msec時では,CWは外反モーメントを示したのに対して,FWでは内反モーメントを示した.FWは着地直後より膝外反,内旋に抗する張力が生じ,膝関...
Saved in:
| Published in | 保健医療学雑誌 Vol. 8; no. 1; pp. 30 - 37 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
保健医療学学会
2017
|
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2185-0399 |
| DOI | 10.15563/jalliedhealthsci.8.30 |
Cover
| Summary: | 要旨:本研究の目的は,開発した伸縮性の異なるラインを加えた着圧ウェア(functional wear; FW)が片脚着地動作の姿勢制御に及ぼす影響を調査することである.研究デザインは横断的による2条件での比較対照試験である.被験者は健常な大学生男女22名である.計測には三次元動作解析装置を使用し,片脚でのジャンプ‐着地を実施した.着地後40msec時および80msec時には,FWがcompression wear(CW)に比べ膝内反位であった.着地後40msec時では,CWは外反モーメントを示したのに対して,FWでは内反モーメントを示した.FWは着地直後より膝外反,内旋に抗する張力が生じ,膝関節の外反アライメントを制御し,膝関節外反モーメントを減少させたと考えられる.FWを装着することにより危険肢位となる外反アライメントと外反モーメントが抑制されたことから,FWは膝ACL損傷や再損傷の予防に貢献できる可能性が示唆された. |
|---|---|
| ISSN: | 2185-0399 |
| DOI: | 10.15563/jalliedhealthsci.8.30 |