Digital Magnification Radiographyによる骨変化の画像工学的解析

微細な骨変化や非常に小さい骨は従来のX線撮影では認識することが困難であった. それは従来の撮影方法では拡大率が低いことと一般にフィルム上では骨塩変動量が30%以上にならないと二画像間の骨塩変動の認識できないからである1). 本研究では微細な骨変化を視覚的に認識できる画像として描出し, 画像診断をするとともにその骨変化の定量的解析を目的とした. そこで, 骨の微細な変化を検索するためにImaging Plate(IP)を用いた拡大撮影によるDigital Magnification Radiography(DMR)を試みた. 大腿骨骨頭部の海綿骨片とハイドロキシアパタイトステップ(HAステップ)...

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Published in歯科放射線 Vol. 36; no. 2; pp. 81 - 85
Main Authors 米田, 仗二, 鹿島, 勇, 西村, 光輔, 岡, 孝貴, 白勢, 康夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会 30.06.1996
日本歯科放射線学会
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ISSN0389-9705
2185-6311
DOI10.11242/dentalradiology1960.36.81

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Summary:微細な骨変化や非常に小さい骨は従来のX線撮影では認識することが困難であった. それは従来の撮影方法では拡大率が低いことと一般にフィルム上では骨塩変動量が30%以上にならないと二画像間の骨塩変動の認識できないからである1). 本研究では微細な骨変化を視覚的に認識できる画像として描出し, 画像診断をするとともにその骨変化の定量的解析を目的とした. そこで, 骨の微細な変化を検索するためにImaging Plate(IP)を用いた拡大撮影によるDigital Magnification Radiography(DMR)を試みた. 大腿骨骨頭部の海綿骨片とハイドロキシアパタイトステップ(HAステップ)をMicro focus tube(MFT)とComputed Radiography(CR)でX線撮影して20倍大のDMR画像を作成した. 定量的解析はBio imaging analyzer(BAS)で透過光量子数の変動として表した. DMRにより骨塩量が15%程度の微細な骨変化を視覚的に認識可能にした. その画像情報より3.1%の骨塩量変化の定量ができた.
ISSN:0389-9705
2185-6311
DOI:10.11242/dentalradiology1960.36.81