上腕骨大結節変形癒合後の長期肩関節拘縮に対し鏡視下授動術,大結節形成,腱板縫合を行い,前方脱臼骨折を生じた一例

上腕骨大結節変形癒合後の長期肩関節拘縮の患者に対して鏡視下授動術,大結節形成,腱板縫合を行ったところ術後に前方への脱臼,骨頭骨折を来した症例について報告する.症例は72才女性右利き患側左肩の主婦.上腕骨大結節変形癒合後,約5年間肩関節拘縮が継続.鏡視下授動術,大結節形成,腱板縫合を施行.術後前方脱臼骨折を生じ,観血的整復及び人工骨頭置換術を施行.前方再脱臼は認めないが,骨頭下垂が継続した.ゼロポジション牽引やエアプレーン装具変更などの対処をしたが骨頭下垂不変.リハビリ継続し骨頭下垂は改善したが拘縮は不変.疼痛は認めていない....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 69; no. 2; pp. 360 - 364
Main Authors 山口, 雄大, 進, 訓央, 小西, 俊己, 巣山, みどり, 兼川, 雄次, 松浦, 恒明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2020
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.69.360

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Summary:上腕骨大結節変形癒合後の長期肩関節拘縮の患者に対して鏡視下授動術,大結節形成,腱板縫合を行ったところ術後に前方への脱臼,骨頭骨折を来した症例について報告する.症例は72才女性右利き患側左肩の主婦.上腕骨大結節変形癒合後,約5年間肩関節拘縮が継続.鏡視下授動術,大結節形成,腱板縫合を施行.術後前方脱臼骨折を生じ,観血的整復及び人工骨頭置換術を施行.前方再脱臼は認めないが,骨頭下垂が継続した.ゼロポジション牽引やエアプレーン装具変更などの対処をしたが骨頭下垂不変.リハビリ継続し骨頭下垂は改善したが拘縮は不変.疼痛は認めていない.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.69.360