B型急性肝炎におけるラミブジン治療の有効性とその長期成績
HBV逆転写酵素阻害剤であるラミブジンの, 急性肝炎治療における有効性について報告が散見される. 我々は重症化や慢性化が危惧された急性肝炎5例 (男性4例, 女性1例. 平均年齢47.6歳. genotype A: 2例, genotype B: 1例, genotype C: 1例, 未測定: 1例) にラミブジン100mgの投与を行った. 入院後ラミブジン投与までは平均16日 (1-41) であった. 投与後のHBsAg陰性化までは65日 (8-114), HBV-DNA消失までは30日 (2-79), HBsAb陽性化までは103日 (8-228) であり, 投与期間は111日 (8-2...
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Published in | 肝臓 Vol. 44; no. 7; pp. 338 - 344 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本肝臓学会
2003
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0451-4203 1881-3593 |
DOI | 10.2957/kanzo.44.338 |
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Summary: | HBV逆転写酵素阻害剤であるラミブジンの, 急性肝炎治療における有効性について報告が散見される. 我々は重症化や慢性化が危惧された急性肝炎5例 (男性4例, 女性1例. 平均年齢47.6歳. genotype A: 2例, genotype B: 1例, genotype C: 1例, 未測定: 1例) にラミブジン100mgの投与を行った. 入院後ラミブジン投与までは平均16日 (1-41) であった. 投与後のHBsAg陰性化までは65日 (8-114), HBV-DNA消失までは30日 (2-79), HBsAb陽性化までは103日 (8-228) であり, 投与期間は111日 (8-203) であった. 4例はHBsAb陽性を確認後終了し, 1例はHBV-DNA陰性とHBsAg陰性とALT正常化を3カ月間確認し終了した. 1年以内に全例でHBsAbが陽性となった. ラミブジンは急性肝炎においても有効な治療法と考えられる. |
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ISSN: | 0451-4203 1881-3593 |
DOI: | 10.2957/kanzo.44.338 |