非定型的なFNHの1切除例
典型的な中心瘢痕を伴わない非定型的肝限局性結節性過形成 (以下FNH) に肝血管腫を合併し, 病理組織学的に liver cell dysplasia の含有を認めた1切除例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例は, 61歳女性. 平成13年4月検診時, 腹部超音波検査にて肝S6に血管腫を指摘された. その後, 腹部CT検査で肝S8に動脈相で造影効果を伴う, 1.5cm大の腫瘤を, 腹部血管造影検査においても動脈相でA8を栄養動脈とする腫瘍濃染像を認めた. また, 腹部MRI検査では, T1で low intensity, T2で high intensity を呈していた. 平...
        Saved in:
      
    
          | Published in | 肝臓 Vol. 43; no. 6; pp. 288 - 293 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本肝臓学会
    
        2002
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0451-4203 1881-3593  | 
| DOI | 10.2957/kanzo.43.288 | 
Cover
| Summary: | 典型的な中心瘢痕を伴わない非定型的肝限局性結節性過形成 (以下FNH) に肝血管腫を合併し, 病理組織学的に liver cell dysplasia の含有を認めた1切除例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する. 症例は, 61歳女性. 平成13年4月検診時, 腹部超音波検査にて肝S6に血管腫を指摘された. その後, 腹部CT検査で肝S8に動脈相で造影効果を伴う, 1.5cm大の腫瘤を, 腹部血管造影検査においても動脈相でA8を栄養動脈とする腫瘍濃染像を認めた. また, 腹部MRI検査では, T1で low intensity, T2で high intensity を呈していた. 平成13年11月13日肝腫瘤摘出術施行. 病理組織学検査の結果, 中心部に線維化域を認めたものの非常に狭く, 典型的な中心瘢痕を伴わない非定型的なFNHと診断された. | 
|---|---|
| ISSN: | 0451-4203 1881-3593  | 
| DOI: | 10.2957/kanzo.43.288 |