耳鼻咽喉科・頭頸部外科の将来展望 新専門医制度において耳鼻咽喉科専門医に求められるもの

「新専門医制度」と呼ばれている制度は, 平成26年5月に設立した一般社団法人日本専門医機構によって運営されることとなった専門医制度を指している.  今まで学会によって運営されていた専門医制度を第三者機関が運営することで, すべての専門医の質を担保し, 国民に安全・安心な医療を提供することを目的としている.  専門医の育成はプログラム制で行われ, 研修の質が担保される. 専門医の更新も診療実績と最新の標準的な知識・技術の習得が求められる.  総合診療医も基本19科のうちの1つの専門医として認定され, それぞれの専門医の診療分野が議論される. 疾患数に基づき, 耳鼻咽喉科専門医も適正な人数およびそ...

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Published in日本耳鼻咽喉科学会会報 Vol. 120; no. 3; pp. 188 - 192
Main Author 奥野, 妙子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本耳鼻咽喉科学会 20.03.2017
日本耳鼻咽喉科学会
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ISSN0030-6622
1883-0854
DOI10.3950/jibiinkoka.120.188

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Summary:「新専門医制度」と呼ばれている制度は, 平成26年5月に設立した一般社団法人日本専門医機構によって運営されることとなった専門医制度を指している.  今まで学会によって運営されていた専門医制度を第三者機関が運営することで, すべての専門医の質を担保し, 国民に安全・安心な医療を提供することを目的としている.  専門医の育成はプログラム制で行われ, 研修の質が担保される. 専門医の更新も診療実績と最新の標準的な知識・技術の習得が求められる.  総合診療医も基本19科のうちの1つの専門医として認定され, それぞれの専門医の診療分野が議論される. 疾患数に基づき, 耳鼻咽喉科専門医も適正な人数およびその分布についても検討がなされると考えられる.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.120.188