高純度 DNA を基板とした軟骨細胞の培養

サケ白子から得られる高純度 DNA の水溶液から水を蒸発することによって透明で機械的強度を有するフイルムを作成した.DNA は生体材料であるために生体適合性に優れていることが明らかにされたので,DNA フイルムを用いた軟骨細胞培養基板を作成した.DNA フイルムに紫外線を照射して得られる架橋 DNA フイルムを基板に用いて軟骨細胞の培養を行った結果,通常の培養シャーレと比べて高い細胞密度まで増殖することがわかった....

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Published in高分子論文集 Vol. 69; no. 1; pp. 33 - 38
Main Authors 緒方, 直史, 高橋, 洋一, 黒田, 正敏, 綿貫, 周, 鈴木, 由香利, 田邉, 扶由子, 緒方, 直哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 高分子学会 2012
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ISSN0386-2186
1881-5685
DOI10.1295/koron.69.33

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Summary:サケ白子から得られる高純度 DNA の水溶液から水を蒸発することによって透明で機械的強度を有するフイルムを作成した.DNA は生体材料であるために生体適合性に優れていることが明らかにされたので,DNA フイルムを用いた軟骨細胞培養基板を作成した.DNA フイルムに紫外線を照射して得られる架橋 DNA フイルムを基板に用いて軟骨細胞の培養を行った結果,通常の培養シャーレと比べて高い細胞密度まで増殖することがわかった.
ISSN:0386-2186
1881-5685
DOI:10.1295/koron.69.33