院内感染研究に基づいた学生指導と論文作成

1. はじめに 第二次医療法の改正により, 「医療の担い手」に薬剤師が位置付けされてから, 日本の病院薬剤師の業務内容は従来の調剤中心の業務から, 近年は与薬業務や服薬指導業務といった入院患者への直接的な薬学管理に係わるように変化してきた. 2006年度からは薬学教育6年制が導入され, 病院薬剤師に求められる姿はさらに進化するものと考えられる. 薬剤師の行動哲学はファーマシューティカルケアである. 1)次世代を担う薬剤師の目指すべきところはそれらの実践にある. 名古屋第二赤十字病院ではこれまで学生実習の受け入れを積極的に行ってきた(Fig. 1). その実習内容は薬剤部内と病棟内の実務実習を組...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 127; no. 2; pp. 267 - 270
Main Author 伊藤, 由紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 2007
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.127.267

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Summary:1. はじめに 第二次医療法の改正により, 「医療の担い手」に薬剤師が位置付けされてから, 日本の病院薬剤師の業務内容は従来の調剤中心の業務から, 近年は与薬業務や服薬指導業務といった入院患者への直接的な薬学管理に係わるように変化してきた. 2006年度からは薬学教育6年制が導入され, 病院薬剤師に求められる姿はさらに進化するものと考えられる. 薬剤師の行動哲学はファーマシューティカルケアである. 1)次世代を担う薬剤師の目指すべきところはそれらの実践にある. 名古屋第二赤十字病院ではこれまで学生実習の受け入れを積極的に行ってきた(Fig. 1). その実習内容は薬剤部内と病棟内の実務実習を組み合わせ, 実習期間により調節している. その病棟実習の受け入れ経験の中で, 医療現場で基礎的検討を行うための臨床検体を収集し, 大学側の協力の基で臨床研究が可能になった理想的な連携スタイルについて紹介する.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.127.267