国際バカロレアにみるグローバル時代の教育内容と社会化

本稿は「国際標準のカリキュラム」を謳う国際バカロレア(IB)を例に、グローバル化で理想とされる教育内容とその受容の形態及びIB導入がもたらす公教育への影響を分析する。IBの教育内容は近代型の学校知とは一線を画しており、世界的な知の二極化の象徴になっている。その受容形態は国により様々だが、日本はIBを通して既存の教育内容を再評価しつつ組替えており、ナショナルな教育との融合の可能性を示唆している。...

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Bibliographic Details
Published in教育学研究 Vol. 81; no. 2; pp. 176 - 186
Main Author 渡邉, 雅子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本教育学会 2014
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ISSN0387-3161
2187-5278
DOI10.11555/kyoiku.81.2_176

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Summary:本稿は「国際標準のカリキュラム」を謳う国際バカロレア(IB)を例に、グローバル化で理想とされる教育内容とその受容の形態及びIB導入がもたらす公教育への影響を分析する。IBの教育内容は近代型の学校知とは一線を画しており、世界的な知の二極化の象徴になっている。その受容形態は国により様々だが、日本はIBを通して既存の教育内容を再評価しつつ組替えており、ナショナルな教育との融合の可能性を示唆している。
ISSN:0387-3161
2187-5278
DOI:10.11555/kyoiku.81.2_176