多発性骨髄腫の経過中に中枢神経浸潤を来した1例
症例は59歳,女性.IgG-κ型多発性骨髄腫(Durie&Salmon分類病期IIIA)と診断し,デキサメタゾン大量療法,bortezomib+デキサメタゾン療法を施行した.治療抵抗性であり,CHOP療法に変更して奏効したが,中枢神経浸潤に引き続く多臓器浸潤で死亡した.多発性骨髄腫で中枢神経浸潤を来す例は約1%と稀であり予後は極めて不良である.本症例も含め,報告例には一定の臨床学的特徴が知られており,文献的考察を含めて報告する....
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| Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 100; no. 12; pp. 3622 - 3624 |
|---|---|
| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本内科学会
2011
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
| DOI | 10.2169/naika.100.3622 |
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| Summary: | 症例は59歳,女性.IgG-κ型多発性骨髄腫(Durie&Salmon分類病期IIIA)と診断し,デキサメタゾン大量療法,bortezomib+デキサメタゾン療法を施行した.治療抵抗性であり,CHOP療法に変更して奏効したが,中枢神経浸潤に引き続く多臓器浸潤で死亡した.多発性骨髄腫で中枢神経浸潤を来す例は約1%と稀であり予後は極めて不良である.本症例も含め,報告例には一定の臨床学的特徴が知られており,文献的考察を含めて報告する. |
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| ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
| DOI: | 10.2169/naika.100.3622 |