肺切除術後遺残腔にPseudallescheria boydiiによる菌球形成を認めた1例

65歳男性の胸腔内よりシュードアレシェリア・ボイジイを認めた症例を報告する.慢性関節リウマチのため4年間のステロイド内服治療中,胸部CTで左肺尖部の空洞性病変に菌球形成を認めた.肺アスペルギルス症と診断し,左上大区およびS6区域切除術を施行した.術後遺残腔に菌球形成を認め,第3および第4肋骨を部分切除する開窓術を施行した.菌球の培養検査でシュードアレシェリア・ボイジイが検出された.腔の浄化の上,筋肉充填術を施行した.術後経過は良好で,再発の兆候はない....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 23; no. 5; pp. 722 - 725
Main Authors 松村, 晃秀, 阪口, 全宏, 北原, 直人, 大瀬, 尚子, 太田, 三徳, 井内, 敬二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 2009
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0919-0945
1881-4158
DOI10.2995/jacsurg.23.722

Cover

More Information
Summary:65歳男性の胸腔内よりシュードアレシェリア・ボイジイを認めた症例を報告する.慢性関節リウマチのため4年間のステロイド内服治療中,胸部CTで左肺尖部の空洞性病変に菌球形成を認めた.肺アスペルギルス症と診断し,左上大区およびS6区域切除術を施行した.術後遺残腔に菌球形成を認め,第3および第4肋骨を部分切除する開窓術を施行した.菌球の培養検査でシュードアレシェリア・ボイジイが検出された.腔の浄化の上,筋肉充填術を施行した.術後経過は良好で,再発の兆候はない.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.23.722