完全内臓逆位に合併した肺癌の1切除例

完全内臓逆位に合併した肺癌の切除例を経験したので報告する.症例は72歳男性.検診で右上肺野に異常陰影を指摘された.胸腹部CTにて胸腹部内臓の完全逆位を認め,さらに右肺上葉に3.5×3cm大の結節陰影を認めた.気管支鏡検査で扁平上皮癌と診断した.左気管支用のダブルルーメン気管支内チューブを用いて,分離肺換気を行い,右肺上葉切除術を行った.右肺は上・下葉に分葉し,肺動静脈は正常の鏡像を呈していた....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 22; no. 5; pp. 850 - 853
Main Authors 鈴木, 弘行, 服部, 尚士, 藤生, 浩一, 母里, 正敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 2008
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0919-0945
1881-4158
DOI10.2995/jacsurg.22.850

Cover

More Information
Summary:完全内臓逆位に合併した肺癌の切除例を経験したので報告する.症例は72歳男性.検診で右上肺野に異常陰影を指摘された.胸腹部CTにて胸腹部内臓の完全逆位を認め,さらに右肺上葉に3.5×3cm大の結節陰影を認めた.気管支鏡検査で扁平上皮癌と診断した.左気管支用のダブルルーメン気管支内チューブを用いて,分離肺換気を行い,右肺上葉切除術を行った.右肺は上・下葉に分葉し,肺動静脈は正常の鏡像を呈していた.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.22.850