当科における腹腔鏡下大腸切除術の短期治療成績
目的:腹腔鏡手術における手術適応および短期成績について検討した.対象と方法:当科で2006年12月までの7年間に腹腔鏡手術がなされた106例について,深達度およびリンパ節転移診断と再発を中心にした治療成績を検討した.追跡調査期間は平均62カ月(1~108カ月,中央値63カ月)であった.当科での腹腔鏡手術適応は,結腸とRaのStage 0とIである.結果:pSSは106例中15例にみられ,深達度に関して手術適応内であったものは91例であった.リンパ節転移陽性は17例であり,手術適応範囲内は89例であった.pSSの15例中9例にリンパ節転移を認めた.再発はstageIが2例,stageIIが1例,...
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| Published in | 日本臨床外科学会雑誌 Vol. 70; no. 11; pp. 3234 - 3239 |
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| Main Authors | , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本臨床外科学会
2009
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI | 10.3919/jjsa.70.3234 |
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| Summary: | 目的:腹腔鏡手術における手術適応および短期成績について検討した.対象と方法:当科で2006年12月までの7年間に腹腔鏡手術がなされた106例について,深達度およびリンパ節転移診断と再発を中心にした治療成績を検討した.追跡調査期間は平均62カ月(1~108カ月,中央値63カ月)であった.当科での腹腔鏡手術適応は,結腸とRaのStage 0とIである.結果:pSSは106例中15例にみられ,深達度に関して手術適応内であったものは91例であった.リンパ節転移陽性は17例であり,手術適応範囲内は89例であった.pSSの15例中9例にリンパ節転移を認めた.再発はstageIが2例,stageIIが1例,stageIIIが2例であった.いずれも血行性転移であった.結語:深達度とリンパ節転移に関する術前正診率は約80%であった.適応内症例での短期治療成績は良好であった. |
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| ISSN: | 1345-2843 1882-5133 |
| DOI: | 10.3919/jjsa.70.3234 |