溶融混練により調製した非相溶二成分系ポリマーブレンドの分散相粒子サイズ

ナイロン6 (PA)/スチレン-アクリロニトリル共重合体 (SAN), PA/ポリスチレン (PS), PA/ポリプロピレン (PP), SAN/PP, PS/PPおよびPP/エチレンプロピレンラバー (EPR) 系ブレンドをブラベンダー型二軸混練機で溶融混練により調製した. これらのブレンドに関して, 分散相粒子サイズに及ぼす成分ポリマー間の界面張力, ブレンド組成, ブレンドのレオロジー的性質および混練条件の影響を調べた. その結果, 数平均分散相粒子サイズrnは, 次式 [rn∝γ12φ2/3dσ-1/2] で表されることが明らかになった. ただし, γ12, φdおよびσは, それぞれ...

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Published in高分子論文集 Vol. 63; no. 2; pp. 103 - 112
Main Authors 瀧川, 敏算, 亀井, 衛一, 前田, 修一, 升田, 利史郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 高分子学会 2006
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ISSN0386-2186
1881-5685
DOI10.1295/koron.63.103

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Summary:ナイロン6 (PA)/スチレン-アクリロニトリル共重合体 (SAN), PA/ポリスチレン (PS), PA/ポリプロピレン (PP), SAN/PP, PS/PPおよびPP/エチレンプロピレンラバー (EPR) 系ブレンドをブラベンダー型二軸混練機で溶融混練により調製した. これらのブレンドに関して, 分散相粒子サイズに及ぼす成分ポリマー間の界面張力, ブレンド組成, ブレンドのレオロジー的性質および混練条件の影響を調べた. その結果, 数平均分散相粒子サイズrnは, 次式 [rn∝γ12φ2/3dσ-1/2] で表されることが明らかになった. ただし, γ12, φdおよびσは, それぞれ成分ポリマー間の界面張力, 分散相成分の体積分率および混練機中でブレンド試料に生じる平均せん断応力を表す.
ISSN:0386-2186
1881-5685
DOI:10.1295/koron.63.103