経口腔Mモード超音波による筋萎縮性側索硬化症患者における舌線維束性収縮の評価
脳神経領域における経口腔超音波は種々の新しい方法が考案され, 発展を続けている. 1998年にYasakaらが報告した経口腔頸動脈超音波(transoral carotid ultrasonography : TOCU)が, その祖となる手法である. TOCUは, 通常の頸動脈エコーでは観察できない高位の内頸動脈を観察するために開発された超音波技術であり, 体腔用プローブを口腔内に挿入し, 左右の咽頭側壁(扁桃付近)に当てて頭蓋外内頸動脈遠位部を観察する. 内頸動脈疾患の評価において高い有用性をもつ. 今回は, この技術を応用したtransoral M-mode ultrasonography...
Saved in:
Published in | Neurosonology Vol. 37; no. 2; pp. 61 - 63 |
---|---|
Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本脳神経超音波学会
2024
日本脳神経超音波学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0917-074X |
DOI | 10.2301/neurosonology.37.61 |
Cover
Summary: | 脳神経領域における経口腔超音波は種々の新しい方法が考案され, 発展を続けている. 1998年にYasakaらが報告した経口腔頸動脈超音波(transoral carotid ultrasonography : TOCU)が, その祖となる手法である. TOCUは, 通常の頸動脈エコーでは観察できない高位の内頸動脈を観察するために開発された超音波技術であり, 体腔用プローブを口腔内に挿入し, 左右の咽頭側壁(扁桃付近)に当てて頭蓋外内頸動脈遠位部を観察する. 内頸動脈疾患の評価において高い有用性をもつ. 今回は, この技術を応用したtransoral M-mode ultrasonography(TOMU)について紹介する. 筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis : ALS)において, 超音波による四肢筋の線維束性攣縮の評価が有用であることが, 相次いで報告されている. |
---|---|
ISSN: | 0917-074X |
DOI: | 10.2301/neurosonology.37.61 |