3 ベトナム全土および長崎市中心部におけるアカイエカ群およびネッタイシマカ・ヒトスジシマカ幼虫の採集とピレスロイドに対する感受性調査(予報)(第57日本衛生動物学会南日本支部大会講演要旨)

野外における蚊幼虫個体群のピレスロイド感受性の実態を把握し, 家庭用に使用されているピレスロイドの有効性を再確認することを目的として, ベトナムの国道沿いの放置タイヤに発生するネッタイシマカ, ヒトスジシマカ, ネッタイイエカ幼虫の分布調査, およびこれらの幼虫のピレスロイド(アレスリン)に対する感受性調査を2006年から実施している. また, 同様な調査を長崎市内中心部に点在する公園(約200カ所)内の雨水升等に発生するアカイエカ群およびヒトスジシマカ幼虫について2007年に実施した. 方法は, 林ら(2005)が実施した簡易感受性調査法(終齢幼虫のノックダウンを観察)を採用し, KT50を...

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Published inMedical Entomology and Zoology Vol. 59; no. 2; p. 123
Main Authors 比嘉, 由紀子, 角田, 隆, 川田, 均, 高木, 正洋, 前川, 芳秀, 大橋, 和典, 阿部, 眞由美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本衛生動物学会 2008
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ISSN0424-7086
2185-5609
DOI10.7601/mez.59.123_1

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Summary:野外における蚊幼虫個体群のピレスロイド感受性の実態を把握し, 家庭用に使用されているピレスロイドの有効性を再確認することを目的として, ベトナムの国道沿いの放置タイヤに発生するネッタイシマカ, ヒトスジシマカ, ネッタイイエカ幼虫の分布調査, およびこれらの幼虫のピレスロイド(アレスリン)に対する感受性調査を2006年から実施している. また, 同様な調査を長崎市内中心部に点在する公園(約200カ所)内の雨水升等に発生するアカイエカ群およびヒトスジシマカ幼虫について2007年に実施した. 方法は, 林ら(2005)が実施した簡易感受性調査法(終齢幼虫のノックダウンを観察)を採用し, KT50を用いた感受性インデックスを算出することによって感受性の違いを評価した. その結果, いずれの調査地においても, 主に人為的な環境要因によると思われる感受性低下がAedes属に見られることが分かった.
ISSN:0424-7086
2185-5609
DOI:10.7601/mez.59.123_1