右上腕骨近位端骨折後の腋窩動脈損傷に対するVIABAHNステントグラフトによる緊急血管内治療の1例

80代,女性。右上腕骨近位部骨折の髄内釘手術後5日目に突然同部位に著明な血腫を伴う右腋窩動脈の仮性動脈瘤が出現.ドレナージを施行も,止血困難となったため,当院救命救急センターへ転院搬送された。IVR-CT室で大腿動脈よりVIABAHNステントグラフトを留置し,仮性動脈瘤の消失を確認した。腋窩動脈領域に対するステントグラフト治療は低侵襲であり緊急を要する高齢者に対する有用な治療選択肢の一つとなり得ると思われた。...

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Bibliographic Details
Published in脈管学 Vol. 64; no. 1; pp. 1 - 4
Main Authors 横井, 健人, 岡田, 昌彦, 村田, 智
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.02.2024
Subjects
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.23-00029

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Summary:80代,女性。右上腕骨近位部骨折の髄内釘手術後5日目に突然同部位に著明な血腫を伴う右腋窩動脈の仮性動脈瘤が出現.ドレナージを施行も,止血困難となったため,当院救命救急センターへ転院搬送された。IVR-CT室で大腿動脈よりVIABAHNステントグラフトを留置し,仮性動脈瘤の消失を確認した。腋窩動脈領域に対するステントグラフト治療は低侵襲であり緊急を要する高齢者に対する有用な治療選択肢の一つとなり得ると思われた。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.23-00029