知識の構造化とその活用を図る中学校剣道授業の評価分析 基本動作習得への取り組みに焦点を当てて
「I 緒言」平成29年告示の中学校学習指導要領解説(保健体育編)に示される「保健体育科改訂の趣旨」には, 「習得した知識や技能を活用して課題解決することや, 学習したことを相手に伝えること等」が挙げられている(文部科学省, 2017). 体育分野の知識については, 平成20年告示の解説の「改善の基本方針」に「言葉や文章など明確な形で表出することが可能な形式知だけでなく, 勘や直感, 経験に基づく知恵などの暗黙知を含む概念であり, 意欲, 思考力, 運動の技能などの源となるものである. また, 動きの獲得を通して一層知識の大切さを実感できるようにすることが必要である」ことが示されている(文部科学...
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Published in | 体育学研究 Vol. 66; pp. 47 - 61 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体育学会
2021
日本体育学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0484-6710 1881-7718 |
DOI | 10.5432/jjpehss.20059 |
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Summary: | 「I 緒言」平成29年告示の中学校学習指導要領解説(保健体育編)に示される「保健体育科改訂の趣旨」には, 「習得した知識や技能を活用して課題解決することや, 学習したことを相手に伝えること等」が挙げられている(文部科学省, 2017). 体育分野の知識については, 平成20年告示の解説の「改善の基本方針」に「言葉や文章など明確な形で表出することが可能な形式知だけでなく, 勘や直感, 経験に基づく知恵などの暗黙知を含む概念であり, 意欲, 思考力, 運動の技能などの源となるものである. また, 動きの獲得を通して一層知識の大切さを実感できるようにすることが必要である」ことが示されている(文部科学省, 2008). 今回の改訂では, これに「体の動かし方や用具の操作方法などの具体的な知識を理解することにとどまらず, 運動の実践及び生涯スポーツにつながる概念や法則などの汎用的な知識等の定着を図ることが重要である」ことが加わった(文部科学省, 2017). |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.20059 |