Rituximab併用化学療法に反応したMALTリンパ腫関連クリオグロブリン陽性膜性増殖性糸球体腎炎の1例

症例は61歳,男性.胃原発mucosa associated lymphoid tissue(MALT)リンパ腫の切除後の再発時にネフローゼ症候群を発症しクリオグロブリン陽性の膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)+半月体形成性糸球体腎炎の診断を得た.腎不全進行により透析療法を開始したがRituximabを含めた多剤化学療法を行ったところ,MALTの退縮と同時に腎機能の回復が得られ,透析離脱が可能となった.本症例のMPGN発症機序として腫瘍B細胞が深く関わっていた可能性が示唆された....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 100; no. 4; pp. 1054 - 1057
Main Authors 倉重, 眞大, 横尾, 隆, 細谷, 龍男, 早川, 洋, 宮崎, 陽一, 坪井, 伸夫, 宇都宮, 保典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2011
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.100.1054

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Summary:症例は61歳,男性.胃原発mucosa associated lymphoid tissue(MALT)リンパ腫の切除後の再発時にネフローゼ症候群を発症しクリオグロブリン陽性の膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)+半月体形成性糸球体腎炎の診断を得た.腎不全進行により透析療法を開始したがRituximabを含めた多剤化学療法を行ったところ,MALTの退縮と同時に腎機能の回復が得られ,透析離脱が可能となった.本症例のMPGN発症機序として腫瘍B細胞が深く関わっていた可能性が示唆された.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.100.1054