左主気管支を閉塞した真の肺癌肉腫の1例
症例は74歳男性.咳嗽,血痰を主訴に近医受診し,胸部単純X線において左肺上葉無気肺を認め当院紹介となった.気管支鏡検査で左主気管支をほぼ閉塞する腫瘍を認め,生検より扁平上皮癌が疑われた.またfluorine 18 fluorordeoxyglucose-positron emission tomography(FDG-PET)でも左主気管支の腫瘤に集積を認めた.そのため左袖状上葉切除術,リンパ節郭清を行った.腫瘍はB1+2より発生しており,割面は灰白色で腫瘍径は20×18×15mmであった.病理組織学的所見では腫瘍は複数の成分で構成され,扁平上皮癌,腺癌,骨肉腫の成分が混在する真の肺癌肉腫と診...
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Published in | 日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 23; no. 1; pp. 86 - 89 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
2009
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0919-0945 1881-4158 |
DOI | 10.2995/jacsurg.23.086 |
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Summary: | 症例は74歳男性.咳嗽,血痰を主訴に近医受診し,胸部単純X線において左肺上葉無気肺を認め当院紹介となった.気管支鏡検査で左主気管支をほぼ閉塞する腫瘍を認め,生検より扁平上皮癌が疑われた.またfluorine 18 fluorordeoxyglucose-positron emission tomography(FDG-PET)でも左主気管支の腫瘤に集積を認めた.そのため左袖状上葉切除術,リンパ節郭清を行った.腫瘍はB1+2より発生しており,割面は灰白色で腫瘍径は20×18×15mmであった.病理組織学的所見では腫瘍は複数の成分で構成され,扁平上皮癌,腺癌,骨肉腫の成分が混在する真の肺癌肉腫と診断した. |
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ISSN: | 0919-0945 1881-4158 |
DOI: | 10.2995/jacsurg.23.086 |