初発より12年後の再燃を契機に診断された自己免疫性膵炎の1例
自己免疫性膵炎は膵腫大,主膵管狭細,IgG,IgG4高値を特徴とする膵炎である.症例は71歳,男性.59歳時(1997年)に閉塞性黄疸精査目的に入院.膵腫大,主膵管狭細像を認めたものの,IgGは正常であり,診断に至らず.64歳時には膵腫大,膵管狭細像が消失し,IgG4も基準値以下であった.71歳時,体重減少,糖尿病悪化の精査にて膵尾部の造影不良域,同部位の主膵管狭窄,IgG4上昇あり,自己免疫性膵炎再燃と診断.ステロイド治療により改善が認められた....
Saved in:
Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 100; no. 5; pp. 1382 - 1384 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2011
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.100.1382 |
Cover
Summary: | 自己免疫性膵炎は膵腫大,主膵管狭細,IgG,IgG4高値を特徴とする膵炎である.症例は71歳,男性.59歳時(1997年)に閉塞性黄疸精査目的に入院.膵腫大,主膵管狭細像を認めたものの,IgGは正常であり,診断に至らず.64歳時には膵腫大,膵管狭細像が消失し,IgG4も基準値以下であった.71歳時,体重減少,糖尿病悪化の精査にて膵尾部の造影不良域,同部位の主膵管狭窄,IgG4上昇あり,自己免疫性膵炎再燃と診断.ステロイド治療により改善が認められた. |
---|---|
ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.100.1382 |