脾臓低形成により劇症型肺炎球菌敗血症,髄膜炎,多臓器不全を呈した1剖検例
症例は67歳,男性.発熱,下痢を主訴に来院し対症療法で帰宅したが,再診時に外来で心肺停止となる.敗血症性ショック,髄膜炎と診断し集学的治療を行ったが,入院43時間後に死亡した.血液と髄液の培養で肺炎球菌が検出され,剖検では,髄膜炎とdisseminated intravascular coagulation(DIC)所見と微少膿瘍を認めた.脾臓は12gと低形成であり脾摘後劇症型感染症と同様な病態と考えられた....
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Published in | 日本内科学会雑誌 Vol. 102; no. 2; pp. 433 - 436 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本内科学会
2013
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5384 1883-2083 |
DOI | 10.2169/naika.102.433 |
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Summary: | 症例は67歳,男性.発熱,下痢を主訴に来院し対症療法で帰宅したが,再診時に外来で心肺停止となる.敗血症性ショック,髄膜炎と診断し集学的治療を行ったが,入院43時間後に死亡した.血液と髄液の培養で肺炎球菌が検出され,剖検では,髄膜炎とdisseminated intravascular coagulation(DIC)所見と微少膿瘍を認めた.脾臓は12gと低形成であり脾摘後劇症型感染症と同様な病態と考えられた. |
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ISSN: | 0021-5384 1883-2083 |
DOI: | 10.2169/naika.102.433 |